昭和24年07月29日 衆議院 考査特別委員会

[707]
民主自由党 大橋武夫
証人は今年の2月湯本の朝鮮人の部落で、酒の密造の検挙があったということを御承知になっておりますか。

[708]
証人(福島地方検察検事正) 安西光雄
知っております。

[709]
民主自由党 大橋武夫
そのときの検挙の状況はどういうふうでしたか。

[710]
証人(福島地方検察検事正) 安西光雄
私現地におりませんでしたから、検挙の状況は聞いておりませんが、検挙後にその部落の鮮人など100名でありましたか、200名でありましたかが、差押えられたところの米その他を返せという要求に警察署へ押しかけて来たということをその当時聞いて知っております。

[711]
民主自由党 大橋武夫
その当時密造犯人たちを庇護してそういうデモをやらせたのも、やはり共産党の一味の人たちであったということは承知しておられますか。

[712]
証人(福島地方検察庁検事正) 安西光雄
その点までは私その当時は知らなかったのでありますが、やはりそれに対する一つの反感があって、今度の平署襲撃に朝鮮人連盟の一派が加わったということが、今までの捜査の経過になっております。それで初めて知ったわけであります。

[713]
民主自由党 大橋武夫
そうすると石城地区の共産党の地区委員会は、密造をやったこれら朝鮮人に対する当然の検挙に対して反感をあおりつけて、そうしてその人たちをこのたびの暴力の方へ引きつけたということは言えるわけですね。

[714]
証人(福島地方検察庁検事正) 安西光雄
それが全部の動機とは言えないかもしれませんが、やはり一つの遠因になっているということは言えるのではないかと思います。